本市は、平成28年度に改定した新発田市まちづくり総合計画に基づき、将来都市像に掲げる「住みよいまち日本一 健康田園文化都市・しばた」の実現に向けて、総合的かつ計画的なまちづくりを推進してまいりました。
この間、人口減少や少子化は一層深刻な状況となり、未だ経験したことがない超高齢社会の到来や生産年齢人口の大幅な減少によって、様々な場面で影響を及ぼしています。また、近年では、風水害や震災などにより、平穏な生活を一変させる大規模な災害が発生している一方で、ITやAIなどのめざましい技術の進歩により高度情報化社会が進展するなど、社会の変容とともに当市を取り巻く状況も日々変化しており、さらには多様化、複雑化するニーズや様々な課題への対応が求められています。
こうした状況においても「住みよいまち しばた」をめざし、市民と行政が手を携え、未来を見据えたまちづくりに取り組んでいくため、このたび、令和2年度から令和9年度までの8年間にわたる、新たな総合計画を策定いたしました。
本計画では、市民との「共創」をまちづくりの理念とし、持続可能なまちづくりをめざすとともに、何よりも人々にとって暮らしやすい、住みたくなるまちを創出してまいります。
それには「健康」とは命を守ること、「田園」とは産業、「文化」とは教育とする「健康田園文化都市 しばた」を基調としたまちづくりを推進していくとともに、これまでも取り組んできた「少子化対策」「産業振興」「教育の充実」の3つの視点に「健康長寿」を加え、新たに4つの視点でまちづくりを進めていきます。
市民の皆様が、幸せに暮らしていると感じられる、また、先人たちから受け継いだ“大切なまち・しばた”を次世代へと引き継ぐため、前例に捉われることなく、時代の変化に柔軟に対応しながら、将来都市像の実現に向けて、今、目の前にいる市民はもとより、未来の市民にもしっかりと向き合ったまちづくりを進めてまいります。
結びに、本計画の策定にあたり、貴重なご意見、ご提案をいただきました新発田市まちづくり総合計画審議会の委員の皆様をはじめ、ご尽力を賜りましたすべての皆様に心から感謝を申し上げます。