第2節 新発田市のまちづくり

5 将来都市像を実現する4つの視点

 今後のまちづくりにおいて、将来都市像「住みよいまち しばた」を実現するための4つの視点を掲げ、まちづくりを実践します。

視点1 健康長寿

 2025年に団塊世代が75歳を迎え、さらには、2040年には団塊ジュニア世代が65歳を迎えることから、さらに加速する「超高齢社会」に対する備えが求められています。
 市民が住み慣れた地域で活力にあふれ、いきいきと暮らし続けられる「健康長寿のまち しばた」を目指し、食、医療、運動、社会参加などの分野から、赤ちゃんから高齢者まで各世代に応じた健康、生きがい、地域づくりを「健康長寿アクティブプラン」をもとに地域や企業等と連携し、オールしばたで進めます。

視点2 少子化対策

 人口減少社会が引き続き進行していく中で、将来にわたり持続可能なまちづくりを進めていくには、少子化対策が喫緊の課題となっています。
 ライフスタイルの多様化による若者世代の未婚化や晩婚化が進んでいることから、より多くの若者が将来への希望を抱き、安定した生活や結婚・出産の希望をかなえ、子育てとの両立が可能な働き方を実現し、安心して子育てができる魅力的な環境づくりを、総合的かつ継続的に進めます。

視点3 産業振興

 人口減少や少子高齢化に伴う労働力の減少や経済規模の縮小など、産業を取り巻く環境はより一層厳しさを増しています。
 地域社会や市民の暮らしを支えていくためには、経済基盤の強化や地域経済の活性化を図る必要があり、基幹産業の農業や食・食品加工などを中心とした豊富な地域資源を活かした、魅力的な商工業、農林水産業、観光産業等を目指すとともに、それぞれの強みを横断的な連携によって地域経済の活性化や雇用創出につなげ、稼げる力を備えたまちづくりのエンジンとして戦略的な産業振興を進めます。

視点4 教育の充実

 情報化やグローバル化、情報通信技術の進展など、近年の社会状況は急速に変化し、将来の変化を予測することが困難な時代に直面しています。
 子どもたちが、これからの社会を生き抜くためには、自ら課題を見付け、自ら学び、判断する力を身につけ、知、徳、体のバランスのとれた「生きる力」を育むことが必要です。教育環境の充実や教育の質を向上させ、しばたを誇りに思う子どもを育成する「しばたの心継承プロジェクト」を推進するとともに、学校・家庭・地域・行政が連携する教育の充実を進めます。