第2節 新発田市のまちづくり
6 基本目標
将来都市像を実現するため、5つの分野ごとに基本目標を設定しました。
Ⅰ生活・環境 地域への愛着や誇りをもち、安心して住み続けられるまち
- 飯豊連峰の山々から日本海沿岸部まで広がる美しい自然環境を未来へ継承し、自然豊かなまちを守り育てていきます。
- 新発田の歴史や文化、景観などの地域資源をまちづくりの様々な場面で有効に活用し、まちの魅力を一層高めるとともに、市民の愛着や誇りを醸成していきます。
- 災害が多様化・大規模化の傾向にあることから、地域との連携により防災・防犯対策を進め、安心・安全なまちをつくります。
- 市民の暮らしの礎となる道路や公園をはじめとしたこれまでの生活基盤を十分に活かし、安全性や快適性といった質の充実にも配慮した、暮らしやすく強靭なまちをつくります。
- 計画的かつ合理的な土地利用を推進し、市民生活の利便性と機能の充実を図り「選ばれるまち」を目指します。
Ⅱ健康・医療・福祉 すべての市民が生きがいをもち、元気に暮らせるまち
- 市民一人ひとりがいきいきと暮らし、生涯現役でいられるための健康づくりを進め、健康寿命の延伸と社会参画により豊かな長寿社会をつくります。
- 少子化が進行する中で、子どもの健やかな成長や子育て家庭を支えていくための取組を一層推進し、安心して出産・子育てのできる環境をつくります。
- 高齢者が心身ともに元気で暮らし続けられるように、医療・介護を中心に予防や生活支援なども含めた包括的なケアを拡充し、切れ目のない継続したサービスを提供していきます。
- 住み慣れた地域で誰もが安心して暮らし続けられるように、市民ニーズに対応した福祉サービスを充実し、地域で支え合う社会をつくります。
- スポーツ環境の整備や人材育成を進めることにより、市民の健康的な生活を支援するとともに、障がい者スポーツの普及啓発を図ります。また、スポーツツーリズムにより、地域活性化やスポーツに親しむ機運を高めます。
Ⅲ教育・文化 夢や希望に向かって、学び続ける人が育つまち
- 学校教育と社会教育の両面から、新発田の歴史や文化を理解し、自然に親しみ、地域への愛着や誇りをもった子どもを育成します。
- 子どもが安心して学び育つ環境のもと、学ぶ意欲と確かな学力を育て、人権教育、同和教育及び食育を推進し、命を大切にする心を育成します。また、家庭や地域、学校間の連携により、社会に開かれ、地域とともに歩む学校づくりを進めます。
- 家庭教育の充実と青少年の健全育成に努め、豊かな社会性や主体的な行動力をもった子どもを育成します。
- 生涯にわたる市民の学びの意欲に応えるとともに、歴史資料や文化財等の適切な保存・活用や芸術に触れる機会の充実に努め、文化芸術の振興を図ります。
Ⅳ産業 多くの人が訪れ、賑わいや活力のあるまち
- 商工業、農業、観光が連携した新発田版DMO活動により「人のインバウンド」や「物のアウトバウンド」を推進するとともに、新たな観光資源の開発や知識、経験のある人材を育成します。また、何度も訪れたくなる観光地づくりや受入体制の整備を進めます。
- 基幹産業である農業の発展に向けて、生産者の所得向上を目指し、「稼げる農業」を実現するとともに、新たな担い手の確保や後継者の育成を図ります。
- 様々な働き方を可能とする就労環境の整備を進めるとともに、個人のライフサイクルに合った働き方を選択でき、様々な人が安心して働き続けられるように、雇用環境の整備や制度の充実を図ります。
- 中心市街地の賑わいと新たな交流を創出するため、地域特性を活かした商業や観光の振興に取り組み、魅力的な市街地環境の整備を図ります。
Ⅴ市民活動・行政活動 誰もが平等に活躍でき、市民と市の協働による持続可能なまち
- 人口減少社会や超高齢社会を背景に、地域の担い手が不足している中で、市民の活動を支える体制や環境の整備を推進するとともに、地域課題の解決に取り組み、お互いに協力し合える社会をつくります。
- 様々な人権問題に対し、地域や企業、関係団体等と連携・協力して取り組み、すべての人の人権が尊重され、差別や偏見のない地域社会をつくります。
- 多様化する市民ニーズに対応した行政サービスを提供していくために、SNS等も含めた情報技術を活用し、適切な情報収集・発信などを行うとともに、情報セキュリティ対策を講じていきます。
- 意思決定の迅速化やスリム化の徹底などによる行政改革を引き続き推進し、財政の健全化を図りながら効果的・効率的な行政運営を行います。