1 生活・環境
施策11 公園・緑地・土地利用
施策の基本方針
暮らしやすく持続可能なまち
都市機能の集積した利便性の高い都市拠点の形成と、人口減少や高齢化を見据えた居住環境の維持・向上を図るとともに、豊かな自然や農地などと調和したまちを形成します。
現状
- 平成28年度に新発田市都市計画マスタープランと新発田市農村マスタープランの改訂や新発田市立地適正化計画の策定を行い、優良農地の確保や都市づくりの方針に基づく適切な土地利用規制や誘導を行っており、適正な土地利用が図られています。
- 国土調査※1の実施率は、平成26年度末時点で50.9%だったものの、平成30年度末時点で51.1%に上昇しており、計画的な調査実施が行われています。
- 県立新発田病院跡地を活用し、防災機能を有した都市公園※2である「アイネスしばた」を平成28年度に供用を開始したほか、公園施設長寿命化計画に基づいて、都市公園の遊具等の計画的な更新を行っています。
関連する個別計画・条例
- 新発田市都市計画マスタープラン
- 新発田市農村マスタープラン
- 新発田市立地適正化計画
- 新発田市公園施設長寿命化計画
※1 国土調査:国土調査法に基づき地籍の明確化を図るため、一筆ごとの土地について、所有者、地番、地目及び境界を調査し、精度の高い技術で正確に測量及び地積測定を行うもの
※2 都市公園:地方公共団体または国が設ける公園または緑地
課題
- 人口減少や少子高齢化等を背景に、市街地の空洞化が進行しており、持続可能なまちづくりを進めていくためには、市街地での一定程度の人口密度の維持と、都市機能を集積した集約型の都市構造が求められています。
- 豊かな自然や農地、街並みなどと調和したまちの形成に向け、引き続き適正な土地利用の誘導や規制を行い、無秩序な開発を防ぐことが必要です。
- 中山間地域では、人口減少や少子高齢化が特に顕著となっており、その居住環境の維持が必要です。
- 市には、山から里・海岸に至る豊かで多様な自然資源が存在しているほか、市街地の周囲は良質な食料生産地域となっており、これらの地域資源の維持・保全が求められています。
- 各公園では、特徴を活かした賑わいの創出が求められるとともに、公園施設の安全で適正な維持管理が必要です。

五十公野公園の遊具
施策の展開
1 豊かな自然・農地と調和した持続可能なまちづくり
主な取組
- 地域特性を活かし、まち全体の調和に配慮した、総合的かつ計画的な土地利用を推進します。
- 無秩序な市街地の拡散を抑制し、計画的に整備してきた道路や公園等を最大限に活用し、居住誘導区域※3内の人口密度の維持・確保、生活環境の維持・向上を図ります。
- 市街地では、都市サービス※4の提供を今後も継続していくため、都市機能誘導施設※5の立地・集積により、市の中心拠点としてのさらなる充実と向上を図ります。
主な事業
都市計画マスタープラン事業、都市計画道路見直し事業、開発許可事務
目標値
2 公園の特徴を活かした賑わいの創出と遊具等の長寿命化を目指した計画的な維持管理
主な取組
- 都市公園の長寿命化計画に基づいた遊具等の計画的な更新を行います。
- 防災機能を有した公園の整備を進めます。
- 滝谷森林公園等、森林を活用した自然ふれあい空間の利用促進を図ります。
- 地域と連携した公園等の維持管理を進めます。
主な事業
公園維持管理事業、公園整備事業、滝谷森林公園管理運営事業
目標値
3 国土調査の実施促進
主な取組
- 地籍の明確化を図るため、国土調査事業について地元住民に周知を行い、計画的な実施を目指します。
主な事業
国土調査事業
目標値

豊かな自然と豊かな農地(川東地区)

都市機能誘導施設(イクネスしばた)
※3 居住誘導区域:人口減少下においても、利便性が高く歩いて暮らすことができる居住地を形成し、住み続けることができるよう、一定の人口密度を維持する区域であり、立地適正化計画において設定している区域
※4 都市サービス:商業機能、医療機能、社会福祉機能、教育機能、文化機能、公共サービス機能など、1つの都市または周辺を含む圏域が機能するために必要なサービス
※5 都市機能誘導施設:人口減少下においても、居住者の共同の福祉や利便の向上を図るため、都市機能誘導区域内において維持・確保していく必要がある施設で、立地適正化計画により指定しており、行政施設、医療施設、社会福祉施設、教育文化施設、商業施設、金融施設が挙げられる