1 生活・環境
施策8 上・下水道
施策の基本方針
いつでも安全でおいしい水道水が利用でき、生活排水がきちんと処理される、清潔で快適な生活が送れるまち
水道水の基本である安全性と安定供給を確保し、災害時にも安定して水道水を共有できるよう、浄水場や老朽管の耐震化に取り組むとともに、清潔で快適な生活が送れるよう、下水道の早期整備を推進します。
現状
- 市では、新発田市水道事業アセットマネジメントや新発田市水道事業経営戦略を策定したほか、令和元年度には新発田市水道ビジョンの中間見直し等を行い、各計画に基づく施設の更新を進め、水道水の安定供給や事業の安定経営に努めてきました。
- 上水道の管路の耐震化率は、26%(令和元年度現在)と低い状態であり、古い鋳鉄管や基幹管路に重点を置き耐震管への更新に努めています。
- 近年では、給水人口の減少により水道事業の収益が低下していることや、老朽施設の更新・耐震化によりコストが増加していることから、水道料金徴収業務の委託による業務の効率化に取り組んでいるほか、令和元年度に料金の改定を行いました。
- 下水道管路整備では、国から示された「今後、概ね10年で下水道整備を終わらせる」という方針のもと、整備を進めてきました。
- 下水道事業の経営については、経営戦略を策定し、会計も企業会計方式を採用することで、収支の見える化を図るとともに、農業集落排水の公共下水道接続を実施し、経営の安定化を進めています。
- 下水道への接続率向上を目指し、接続促進員による戸別訪問や、イベントへの参加等で下水道のPRに努めています。
- 災害への対応として、地震に対応した工法の採用や、液状化しにくい埋め戻し材等を利用しているほか、BCP(業務継続計画)や災害協定業者について検討を進めています。
関連する個別計画・条例
- 新発田市水道ビジョン
- 新発田市水道事業アセットマネジメント
- 新発田市水道事業経営戦略
- 新発田市下水道基本構想
- 新発田市下水道事業経営戦略
- 新発田市農業集落排水事業経営戦略
課題
- 安全な水を供給するために、浄水場などの老朽化した施設の更新が必要です。
- 地震等の災害時にも水道水を安定供給できるよう、配水管などの耐震化率向上や災害対応設備の整備など、水道事業の強靭化が必要です。
- 公共下水道普及率や接続率は県内の自治体に比べて低いため、接続率の向上に取り組むとともに、災害時も安定して使用できる下水道の整備や耐震化等の計画的な施設の更新が必要です。
- 人口の減少等に伴う収益の減少等により、水道事業会計及び下水道事業会計ともに経営の悪化が懸念されており、計画的な予算管理や業務の効率化、維持管理コストの縮減など、事業継続のための取組が必要です。

水道管の耐震化
施策の展開
1 水道老朽管の更新と安定経営
主な取組
- 水道老朽管の計画的な更新と耐震化を推進します。
- 水道事業を継続するための収益確保に努めます。
主な事業
配水管整備事業、水道事業経理事務
目標値
2 水道施設の耐震化及び更新
主な取組
- 災害時にも水道水を安定して供給するため、水道施設の耐震化及び更新を計画的に進めます。
主な事業
浄・配水施設耐震化事業
目標値
3 下水道施設の早期整備
主な取組
- 国、県の担当部局、並びに各下水道協会、県下水道公社等の関係機関との連携を図るとともに、自然環境保全の市民団体と協働して下水道への接続向上に取り組みます。
- コスト縮減策、新工法の採用を検討し、低コストで事業の進捗を図ります。
- 合併浄化槽エリアでの合併浄化槽の整備について、費用助成を行います。
主な事業
下水道整備事業(管路、マンホールポンプ※1等)、下水道接続促進支援事業
目標値

耐震化を進める江口浄水場

耐震化工事中の内竹配水場配水池
※1 マンホールポンプ:自然流下だけでは汚水を流すことができない箇所に設けられたマンホール内のポンプで、自然流下可能なところまで汚水を送る