2 健康・医療・福祉
施策1 子育て
施策の基本方針
安心して子どもを産み育てることができるまち
待機児童の解消や子育て支援サービスの充実などにより、子育て家庭の負担軽減を図るとともに、援助を必要とする子どもや家庭の支援を進めることで、安心して子育てができる環境を整えます。
現状
- 全国的に少子化が進行するなかで、当市の出生率も低下傾向にあり、平成29年の合計特殊出生率は1.38と、県平均の1.41を下回っています。
- 核家族化やライフスタイルの変化といった社会的要因により多様化する保育ニーズに対応するため、需要に見合った保育施設の整備を進めています。
- 平成28年度にはイクネスしばた内にこどもセンターをオープンし、子育て世代の家族の交流の場の提供や、子育て情報の発信、一時預かりサービスなどを実施しています。
- 不妊に悩む方や第3子以降の出産を望む方の経済的負担を軽減するため、不妊治療や出産にかかる費用の助成を行っています。
- 妊娠期から就学前までの子育てを安心して行えるよう、新発田版ネウボラ※1などの相談体制を充実し、切れ目のない支援に努めています。
- 結婚を望む方を支援するため、独身男女の出会いの場の提供のほか、個別相談会やライフデザインセミナーなど、様々なニーズに対応できる事業を実施しています。
関連する個別計画・条例
※1 新発田版ネウボラ:妊娠から就学前まで一人の保健師が受け持つ「かかりつけ保健師」制度
課題
- 保護者の就労形態が多様化するなか、入園児の低年齢化や延長保育・病児保育の利用意向など、様々な保育ニーズに対応できるサービスの充実が求められています。
- 子育て世代が家族で集い遊べる場を拡充するとともに、子育てに対する不安の解消に向けた相談機能のさらなる充実が求められています。
- 出産や育児に伴う不安や経済的負担を感じる家庭もあるため、これらの解消に努めるとともに、幼児期から就学期における一貫した発達支援・相談支援体制の充実が必要です。
- 児童虐待相談を含む児童家庭相談件数の増加に表れているように、支援を要する子どもや家庭も増えており、これらに対応できる支援体制の充実や関係機関との連携が必要です。
- 子育てニーズに対する取組をさらに充実するため、引き続き定住自立圏関係自治体との連携による事業実施と、各種取組の効果的なPRが必要です。

こどもセンター あかちゃんひろば
施策の展開
1 多様なニーズに応じた保育サービスの充実
主な取組
- 保育及び幼児教育の受入体制の整備や保育士の確保により、待機児童の通年解消を図るとともに、質の高い保育及び幼児教育を提供します。
- 病児・病後児保育や延長保育、休日保育、子どもデイサービス、ファミリーサポートなど、各家庭の状況に応じた的確なサービスを提供します。
主な事業
保育園運営事業、私立保育園運営委託事業、私立保育園支援事業、認定こども園支援事業、待機児童解消事業、子育てコンシェルジュ事業、病児・病後時保育事業、子どもデイサービス事業、こどもセンター事業、ファミリーサポートセンター事業
目標値
2 子育て支援サービスの充実
主な取組
- 保護者の心理的・経済的な負担を軽減し、子育ての楽しさを実感できるよう、利用しやすい子育て支援サービスの提供と充実、また、子育て情報をタイムリーに提供します。
- 多子世帯の出産・育児に対する助成や、こども医療費の助成拡大と保育料無料拡大などにより、子育て世帯全体の経済的負担の軽減を図ります。
主な事業
地域子育て支援拠点事業、こどもセンター事業、子育て支援事業、すこやか育児支援事業(不妊治療費助成事業)、母子保健活動事業、第3子以降出産費助成事業、子ども医療費助成事業、保育料等助成事業、第3子以降学校給食支援事業
目標値
3 家庭や子どもへの適切な支援
主な取組
- 関係機関の連携により、援助が必要な家庭へ適切な支援を行い、子どもの健やかな成長につなげるとともに、児童虐待の未然防止に努め、早期発見・対応に努めます。
- 障がいがある子どもや発達支援を要する子どもに対し、早い段階から発達相談及び支援を提供するとともに、就学後も一貫した支援が継続できるよう、関係機関との連携を図ります。
主な事業
すこやか育児支援事業、家庭児童相談事業、ひとり親支援事業、児童扶養手当支給事業、子ども発達相談事業
目標値
4 ライフデザインの実現
主な取組
- より良い人生を送れるよう、進学や就職、結婚、子育てなどの将来を見据えた人生を設計し、実現していくための支援を行います。
主な事業
婚活支援事業(ライフデザインセミナー、婚活イベント、1対1のマッチング、個別相談)
目標値
※2 ペアレント・トレーニング:保護者が子どもの特性を理解し、適切な接し方を学ぶこと